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教育コラム
ホワイトボ−ド
校長の任期

公立学校の校長は平均して2年、長くて3年で交代する。校長として赴任するのは4月なので、初年度は教員構成から運動会や修学旅行のスケジュールまで、前任校長の決めたとおりに動かざるを得ない。2年目に校長としての手腕を発揮したいと思っても、翌年この学校にいられるかどうか分からないので、抜本的な改革を控える。そして二年目の終わりに次の校長のための御膳(ぜん)立てをして、別の赴任校へ移る。これでは、しきたりに従った無難な運営はできても、個性的な学校づくりは期待できない。
学校には何百人の子供と何十人の職員が生活している。従って、学校運営には、法律の知識や人事管理の力量、対外的な交渉力など、それなりの資質が求められる。だが、優れた教師が必ずしも有能な校長になるとは限らない。こうした現状を打開するために、管理職を望む教師には三十代に入ったらそれなりの研修を積ませることにしたらどうだろう。そして一人の校長に、五年間ぐらい学校を任せるようにするのだ。
一方で、子供相手の生活に愛着を抱く教師のために、教師として一生を歩む道を用意したい。「上級教師」「主任教師」などの名称とともに、待遇面でも優遇策を講じる。そうすれぱ、管理職を望まない教師も自信をもって定年まで子供の指導に当たれる。
現状は管理に不同きな人が年功序列上、心ならずも校長という姿が少なくない。これは本人はむろん子供にも不幸な状況であろう。
1996/9/29/日