小学校や中学校の終業式がピークを迎え、親も子供も気になるのが通知表。スタイルは学校によって様々だが、知識詰め込み型の授業の見直しが進む中で、最近は、意欲や関心など学習の過程を評価する傾向が強まっている。それぞれの子供の考え方を認め、自信を持たせよう、との狙いがあるようだ。
東京都教育庁によると、都内の公立中学校では十年ほど前から、科目別の総合評価を五段階などで示した「評定」とは別に、「観点」として、科目ごとに学習意欲や関心、理解度など複数の評価項目を設けた通知表.が増加。評定は学年末に記すだけで、一、二学期は観点だけという学校や、子供の自己評価を取り入れているところもある。
評価手法の多様化に伴い、保護者や生徒に通知表の見方についてまとめた冊子を配布している学校も少なくない。教師は子供の観察力がより一層求められているといい、評価内容の変化は結果として教師の質も問う格好となっている。親も子供も、目は評定に向きがちかもしれないが、学校関係者は「観点を見れば、科目ごとの課題が分かり、次の学習目標が見えてくる。そちらにもぜひ関心を寄せてほしい」と話している。
1999/3/6/金