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小中学生お仕事体験


子供に働くことの大変さや喜びを体験してもらおうと、近所の商店街で実際に仕事を体験する試みを文部省と通産省が来年度から始めることになった。就職を控えた高校生や大学生が就業体験をするインターンシップの”子供版”といえ、2002年度からの学校週五日制の完全実施などで生まれるゆとりを有効に生かすのがねらい。商店街にとっても活性化につながるメリットがあり、関係者は成果を期待している。

両省の計画によると、都道府県や区市町村の商店街団体などが、子供を受け入れることが可能な商店街を選定。一方、子供会やPTAなどが周辺地域の子供たちの参加を募る。対象学年などは決めないが、小中学生が中心になりそうだ。希望する子供たちは夏休みや士、日曜日に、こうした店に”出勤”し、店側の指導を受けながら実際の仕事を体験する。例えば、青果店では値札付けやセリヘの同行、酒店では配達の手伝い、がん具店で商品の陳列、飲食店ではお客の注文をとったりする。給料こそ払われないものの、普段は目にすることのない裏方的な仕事も体験してもらう。
両省は早い段階から子供の職業観を育てることができるだけでなく、幅広い年代の人との交流など学校では学べないユニークな体験ができるとしている。商店街側にとっては、将来の消費者に商店街をPRできるどいう効果もありそうだ。
両省は今年度中にも全国で十カ所の商店街を選び、来年度から計画をスタートさせたい考え。ここでの実際の活動をもとに、日本PTA全国協議会と日本子ども会連合会、全国商店街振興組合連合会が中心となって、具体的な活動例などをまとめた「手引き」を作成、さらに各地での活動報告書も作る。両省はこうした活動例を参考に、国が支援する十カ所以外でも同様の動きが広がることを期待している。
2002年度から始まる完全学校週五日制では、土曜日が毎週休みになるうえ、新しい学習指導要領では授業内容も全体的にスリム化される。代わりに学校外での体験活動を増やす必要性が指摘されており、文部省は今回の取り組みがその”受け皿”となることを期待している。

1998/11/26/木