教育課程の作成には、算数についてのイメージが反映されるものと考えれば、算数が学校教育にどんな役割を担っているのか、どんな寄与を児童の成長にするのかということを考えること。学びの成果がどのような役割を果たしているかをイメージする。
系統だてて整理し、さらに次の学習に役立つだけでなく、何を、どんな考え方、見方、行動様式、価値観、人間形成にどう関わるかを明確にするかが必要。
3つの基礎基本を考えた。その中で知識技能の基礎基本、生き方の基礎基本、学び方の基礎基本を中心にバランス良く考えていくこと。
成長する子供の姿と算数の成長の姿をどうd結び付けるか、算数では16の期待する成長課題を考えた。
今回は「内容構成表」を提示。3つの基礎・基本を通して分析している。とくに、学び方、生き方の基礎基本を重視した。
「学び方の基礎・基本」により、豊かな算数を充実させる。一般化したり、次の学習へのステップとなるようにする。「生き方の基礎・基本」により、算数が果たす役割というものを考える。そして「ものの見方」について充実させる。この3つの基礎・基本が、欠かすことのできない要素と考える。こえまでは算数でどのような力をつけるかが不明確ではなかったかと考え、今後は、生き方そのものを学ぶとして、3つの基礎・基本を重視したい。教育課程は「プラン」としてでなく実践的なものを作る。使いながら修正したり差し替えたり追加したりする。
私の(斎藤教諭)の実践例として、「素敵なデザインを選ぼう」を提示する。3つの基礎基本から学びの形をデザインするものだ。学習の中で自分で自分の課題を設定することで、各種のコースを選択している。算数の楽しさを実感する、生きる力を(もしくは、算数を)切り開いていく子供の姿である。いま、学校の独自性が求められている、教育課程も、子供の実態と3つの基礎基本、学校の目標から独自のものを作成してもらいたい。
内容構成表の見方について述べる。今回は方向性を見い出す資料として提示した。どの程度生かすべきかであるが、まず、内容を落とすべきではないが、ここに書かれていることが(その表現として)抽象度が高いので、この表から、実態、教育目標、3つの基礎基本と照らしあわせて学校独自のものを読みかえて作る。画一的な構成から脱却し、他教科領域との関連もにらみあわせて作成する。構成表などについては、「教育課程編成委員」で年末に編集を終え年度末には各学校に配布する予定である。
算数は他教科に比べると独自性が出にくい教科かと思うが、ぜひ画一化から脱却してもらいたい。教育課程の学級化も視野に入れる必要があろうかと思う。そして、カリキュラムを常に新しくしていく、ということが大事だし、その中から子供をじっくりとみるきっかけになればと思う。自分の学校の独自のカリキュラム作りが問われているのではないかと考える。(10時58分
了)
数と計算領域についての説明(柳沢教諭)
数と計算は小学校の中心となる領域。いっそうの重点をおき、確実に身に付けられるようにする、とうたわれている。数についての豊かな感覚をつけること、これから多面的なものの見方が育つ。計算についてはその意味、計算のしかた、適切な場面で用いるを指導。学びのとらえなおしが必要と考える。
3つの基礎・基本かとらえて内容構成表にまとめた。特に生き方、学び方については他教科との関連が認められる(実践Aの9ページ)。
量と測定領域についての説明
量の測定能力より大きさの感覚獲得を重視。量そのものについての理解を深めることが求められる。そのために、適切な計器や単位の選択、見当をつける経験を豊かにする。
知識技能として、量の性質、単位、測定技能を獲得
学び方として、一般化、見積もり能力、単位の考え方
生き方として、生活への応用、有用性の判断、単位の正しい選択が期待されている。
三角形と四角形の指導例で説明。実践B12に構成表を提示。3つの基礎基本をふまえた構成表。
知識技能
底辺や高さの理解
求積公式により求積できる
学び方
既習と結び付けて再構成
生き方
面積を求める方法の見通し
多面的に図形を見ようとする
公式のよさを理解して進んで活用する
図形/数量関係
図形
基本的な図形の作図、算数的な活動の導入、数学的な考え方の深い理解
図形の性質の理解、図形に対する豊かな感覚、論理的な考えを身に付ける
基礎基本〜図形の定義や性質、作図・構成
学び方〜抽象化、分類整理、共通性の発見
生き方〜生活の中での活用、能率的な処理
午後は、4つの領域についてそれぞれ実践紹介があった。
数と計算では、3年の割り算の指導。学習者が自分のレベルを自己判断し、遅れているのなら補習コース、更に学習を深めるコースと能力に応じるコースをプリンと学習のかたちで行う。その際に、各自が学習目標を設定する。また、学習はグループで行うように配慮する。
測定では、面積を求める指導。面積を求める指導で、図形の分割や変形をしながら求めていく。これもグループで考え方を検討しながら進める。
図形は円の導入指導。学習素材に工夫をしてて、学校から自分の家までと同じ距離にあるお友だちを調べようというもの。一戸だてが多い学区だからできる。調べていくうちに次第にまるい形になっていくことに気がつく。そこで、中心と半径を指導。中心になるものを他のお友だちの家、学校と切り替えながら学習を進めていく。
数量関係は比の指導。ものさしの長さとその影の関係が比例関係にあることに着目して木や校舎の高さを調べる学習。教室外で調べ、教室で調べたことをもとに考え方を深める。計算は電卓を用いる。
以上
風巻