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総合的な学習の時間について

文部省教科調査官 嶋野 道弘氏   

 
「総合的な学習の時間」は、時間のみを設定している。だから、「時間」という名前をつけているようなもの。内容に関しては、あくまでも各学校が決めていく。
 
「総合的な学習の時間」については、
(1) 自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育てること。
(2) 学び方やものの考え方を身に付け、問題の解決や探究活動に主体的、創造的に取り組む態度を育て、自己の生き方を考えることができるようにすること。
(学習指導要領案・総則の第3「総合的な学習の時間」より)
の2つのねらいを踏まえて、3つの課題
◎横断的・総合的な課題
◎児童の興味・関心に基づく課題
◎地域や学校の特色に応じた課題
に取り組むことになるが、全てやらなければいけないというわけではない。
特に、横断的・総合的な課題の4つの例示に重点が置かれすぎている傾向がある。

「中間まとめ」では、例示が中心の印象があったが、答申では、3つの課題をあげている。「総合的な学習の時間」は、「決められた内容」をやる時間ではない。各学校の地域などの実態で決める。
 
「総合的な学習の時間」の構成原理(教課審議事録を読むとわかる)
1.学習者(子ども)中心の発想−−−学習を子どもに取り戻す
2.課題中心の学習−−−学習者・子どもの選択
3.学習方法−−−徹底した体験学習−−−生の具体的事実。写し学習ではない。
 
1単位時間は各学校が決める。45分が標準だが、40分にして、年間の時数との関係で調節することさえ可能。時間枠・時期・場の弾力性。大枠は、全国一律だが、運用は学校に任せる。「発展途上型教育」(あれもこれも教える)から「成熟型教育」(満たされている中で何をするか)へ。「受け身」から「自ら学び自ら考える」へ。子どもの学習観も転換させる。